NASCARの2006年シーズンを振り返る
ジミー・ジョンソンのチャンピオン獲得で幕を閉じた2006年シーズンのNASCARネクステルカップ。最終戦の最終ラップまで手に汗握ったタイトル争い以外にも、今シーズンも実に様々な見所があった。
まずは、相変わらずのNASCARの人気ぶりだ。いまやテレビ視聴率では米フットボールのNFLに次ぎ全米第2のスポーツイベントに成長した NASCAR。今シーズンも、開幕戦にしてシリーズ最大のデイトナ500で視聴率11.3%、実に全米で3700万人がテレビ観戦した。また、レースが行われるスピードウェイはどこも10万人を越える観客収容を誇り、それが年間36戦もある。NASCARからは正式な観客動員数は発表されていないが、途方もない数字になっていることは間違いない。また、それだけの人気をビジネス界が放っておくはずもなく、今シーズンも米大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングや、大手電気小売ベスト・バイといった全米を代表する大企業が多くNASCARにスポンサーとして参加。不動の人気をさらに強固なものにしている。
一方で、シリーズ全体のテレビ視聴率、観客動員は前年比ではやや数字が落ちしているという現状もある。ただ、これはあくまでここ数年の爆発的な人気がひと段落したという見方の方が正しいはずだ。来シーズンからは放映するテレビ局もスポーツ専門のESPNに変更されることから、さらにNASCARの露出が増えるのは確実。来年以降もNASCAR人気は不動だろう。
ふたつ目としては、ファン-パブロ・モントーヤの参戦だ。9月のシカゴランド戦で電撃的に発表されたチップ・ガナッシ・レーシングからのモントーヤのNASCAR参戦。その後、入門カテゴリーのARCAで2戦してからひとつ下のブッシュ・シリーズに参戦。そして、最終戦となったホームステッドではついに最高峰ネクステルカップに初出場したのだ。結果こそ残せていないものの、その参戦効果は莫大なものがあった。ここ数年、アメリカ国内はヒスパニック系人口が拡大しており、NASCARとしては新たなファン層拡大の機会として期待しているのだ。このファン層獲得にコロンビア出身のカリスマ性のあるモントーヤの参戦は好影響を与えることは必死と見られている。
また、モントーヤの参戦により、オープンホイールをはじめとした他カテゴリー出身のドライバーの多くがNASCARに注目し出したことも事実だ。実際、チャンプカー唯一のアメリカ人ドライバーとして今シーズン5勝を挙げた期待の若手AJアルメンディンガーがNASCARに電撃移籍を発表。現役IRL&インディ500王者のサム・ホーニッシュJrもブッシュ・シリーズの最終2戦にスポット参戦を果たしている。さらには、1997年F1王者ジャック・ビルヌーブのNASCAR参戦の噂も絶えない。いろいろな意味で、モントーヤの参戦がNASCARに好影響を与えていることは確かだ。
最後に、やはりトヨタの念願のチャンピオン獲得だろう。2004年にNASCAR第3の国内選手権、クラフツマン・トラック・シリーズにピックアップトラックのタンドラで参戦を開始したトヨタ。3年目となった今季は全25戦中12勝を挙げる圧倒的な強さでドライバー&マニュファクチャラーズのWタイトルを獲得した。ドライバーズランキングではトップ6を独占するほどだった。長く外国自動車メーカーの参入を拒んできたNASCARの歴史に新たなページを刻んだのだ。この意義は非常に大きい。そして来年からは、いよいよ最高峰ネクステルカップに参戦する。車両はカムリ、3チーム7台という体制になる。近年のネクステルカップの競争激化はすさまじく、苦戦は必死と見られているが、トヨタの新たなチャレンジには多いに注目したい。
AUTOSPORT WEB
http://news2.as-web.jp/contents/news_page3.php?news_no=8838&cno=24
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
10年以上前には、アメリカのローカル草レースだったストックカーも、今や全米で圧倒的な人気を誇るモータースポーツとして名を馳せるまでになりました。今季もその人気に衰えは見られず、来季に向けても、モントーヤのネクステルカップへのフルエントリー、そしてトヨタのネクステルカップへのステップ・アップなど、話題に事欠きません。果たして、ジャックのNASCAR参戦は実現するのでしょうか。
まずは、相変わらずのNASCARの人気ぶりだ。いまやテレビ視聴率では米フットボールのNFLに次ぎ全米第2のスポーツイベントに成長した NASCAR。今シーズンも、開幕戦にしてシリーズ最大のデイトナ500で視聴率11.3%、実に全米で3700万人がテレビ観戦した。また、レースが行われるスピードウェイはどこも10万人を越える観客収容を誇り、それが年間36戦もある。NASCARからは正式な観客動員数は発表されていないが、途方もない数字になっていることは間違いない。また、それだけの人気をビジネス界が放っておくはずもなく、今シーズンも米大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングや、大手電気小売ベスト・バイといった全米を代表する大企業が多くNASCARにスポンサーとして参加。不動の人気をさらに強固なものにしている。
一方で、シリーズ全体のテレビ視聴率、観客動員は前年比ではやや数字が落ちしているという現状もある。ただ、これはあくまでここ数年の爆発的な人気がひと段落したという見方の方が正しいはずだ。来シーズンからは放映するテレビ局もスポーツ専門のESPNに変更されることから、さらにNASCARの露出が増えるのは確実。来年以降もNASCAR人気は不動だろう。
ふたつ目としては、ファン-パブロ・モントーヤの参戦だ。9月のシカゴランド戦で電撃的に発表されたチップ・ガナッシ・レーシングからのモントーヤのNASCAR参戦。その後、入門カテゴリーのARCAで2戦してからひとつ下のブッシュ・シリーズに参戦。そして、最終戦となったホームステッドではついに最高峰ネクステルカップに初出場したのだ。結果こそ残せていないものの、その参戦効果は莫大なものがあった。ここ数年、アメリカ国内はヒスパニック系人口が拡大しており、NASCARとしては新たなファン層拡大の機会として期待しているのだ。このファン層獲得にコロンビア出身のカリスマ性のあるモントーヤの参戦は好影響を与えることは必死と見られている。
また、モントーヤの参戦により、オープンホイールをはじめとした他カテゴリー出身のドライバーの多くがNASCARに注目し出したことも事実だ。実際、チャンプカー唯一のアメリカ人ドライバーとして今シーズン5勝を挙げた期待の若手AJアルメンディンガーがNASCARに電撃移籍を発表。現役IRL&インディ500王者のサム・ホーニッシュJrもブッシュ・シリーズの最終2戦にスポット参戦を果たしている。さらには、1997年F1王者ジャック・ビルヌーブのNASCAR参戦の噂も絶えない。いろいろな意味で、モントーヤの参戦がNASCARに好影響を与えていることは確かだ。
最後に、やはりトヨタの念願のチャンピオン獲得だろう。2004年にNASCAR第3の国内選手権、クラフツマン・トラック・シリーズにピックアップトラックのタンドラで参戦を開始したトヨタ。3年目となった今季は全25戦中12勝を挙げる圧倒的な強さでドライバー&マニュファクチャラーズのWタイトルを獲得した。ドライバーズランキングではトップ6を独占するほどだった。長く外国自動車メーカーの参入を拒んできたNASCARの歴史に新たなページを刻んだのだ。この意義は非常に大きい。そして来年からは、いよいよ最高峰ネクステルカップに参戦する。車両はカムリ、3チーム7台という体制になる。近年のネクステルカップの競争激化はすさまじく、苦戦は必死と見られているが、トヨタの新たなチャレンジには多いに注目したい。
AUTOSPORT WEB
http://news2.as-web.jp/contents/news_page3.php?news_no=8838&cno=24
10年以上前には、アメリカのローカル草レースだったストックカーも、今や全米で圧倒的な人気を誇るモータースポーツとして名を馳せるまでになりました。今季もその人気に衰えは見られず、来季に向けても、モントーヤのネクステルカップへのフルエントリー、そしてトヨタのネクステルカップへのステップ・アップなど、話題に事欠きません。果たして、ジャックのNASCAR参戦は実現するのでしょうか。



"NASCARの2006年シーズンを振り返る" へのコメントを書く